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フリーランスで海外移住する際のメリットとデメリット!リスクも解説!

自由にフリーランスとして海外移住してみたいけど、私にもできるかな…

安定的な職ではないし、リスクも気になる…

好きな時に好きな場所に移動しながら働けるフリーランス海外移住。ワークライフバランスを取りながら「自分らしく生きる」このライフスタイルに興味がある方も多くなってきています。しかしフリーランスということで仕事が安定していないうえ慣れない環境に飛び込むのはかなり勇気がいりますよね。

本記事では、フリーランスとして海外移住する際のメリット/デメリットや、どんな人におすすめなのか、伴うリスクなどについて解説していきます。

  • フリーランスとして海外移住する際のメリット/デメリット
  • フリーランスとして海外移住するのに向いている人
  • フリーランスとして海外移住する場合のリスク
目次

フリーランスとして海外移住できる?

フリーランスとして海外移住は可能!

フリーランスとは、「業務に応じて企業や団体と自由に契約を交わし働く人」を指し、特定の企業に属さない人のことを指します。フリーランスは、特定の企業に出社する必要がないため、日本以外でも働くことは可能です。ただし、国ごとにフリーランスの方が滞在できるビザやルールが異なります。

フリーランス向けのノマドビザを発給している国や、ワーホリビザ制度などを設けている国があります。短期的に移住できる国は多いが、長期または永住となると難しい場合が多いです。自分がどの国に移住したいかによって難易度が異なるので、まずはどこの国に住みたいかを検討してみましょう。

フリーランスとして海外移住が可能か、税金は問題ないのかなど詳しくは下記の記事で解説しています。

ノマドビザから永住権へつなげるのは困難?

ノマドビザとは、「ネット環境とパソコンさえあれば場所を問わず働けるノマドワーカーに向けたビザ」のことを指します。フリーランスとして移住する場合、下記のようなビザで移住する場合が多いです。

フリーランスとして滞在できるビザの種類

・ノマドビザ
・フリーランス向けのビザ
・ワーホリビザ 等

例えば、オランダにはフリーランスビザがあり、韓国やタイにはノマドビザが新設されました。また他にも、オーストラリアやカナダを含む26か国では、ワーホリビザが制度として存在しています。

最近、テレワークの普及やフリーランスの増加により、ノマドビザやフリーランスビザを設置する国が増えてきています。ノマドビザやフリーランスビザは、1~5年程度の期間限定の場合が多いです。そして、ノマドビザやフリーランスビザから永住権につなげるのが難しい国もあります。

短期的な海外移住であればノマドビザで問題ないが、長期的または永住したい方は国選びが大変重要となります。例えばオランダは、フリーランスビザで5年経過すれば永住権を申請できます。

フリーランスとして海外移住するメリット5選

フリーランスとして海外移住する際のメリット5選は、下記の通りです。

フリーランスとして海外移住するメリット

・自分の好きな土地での生活を体験できる
・その土地の言語を学べる
・日本から遠い国が近くなる
・友人の輪が広がる
・外貨を獲得できる

自分の好きな土地での生活を体験できる

まずは、自分の好きな土地での生活を体験できる点です。「旅行に行った際に魅力的な国だった」、「住んでいる人や食事が好き」などさまざまな理由で、”憧れている国”がある人も多いです。そんな国に身を置いて働きながら、現地の人と一緒に生活できるのは人生の中でもかけがえのない経験となります。

旅行で行ったときには感じなかった新しい魅力や発見も、住んでみるとたくさん見つかります。日本での安定した暮らしから毎日が新鮮な暮らしになり、刺激的な日々を送ることができます。

また、海外では良い意味で日本より周りの目を気にしないことが多いです。日本では、空気を読んで抑えてきた感情や思いもより自由に表現できるようになるかもしれません。もちろん、海外で生活していれば大変なことやつらいことも起こります。ただ、自分が憧れていて選んだ国であれば、多少のつらいことも乗り越えられるという人も多いです。

その土地の言語を学べる

その土地の言語を学べるのもメリットの一つです。フリーランスであれば、海外でも家でパソコン作業をする時間が多いため言語はいらないと思うかもしれませんが、社会との関わりを持つために友人を作ったり、出かける際に現地の言語は必要不可欠です。

言語は使わないといけない環境に身を置くと、上達も早くなります。日本で独学で勉強していた時の数倍早く言語習得できるようになります。渡航する前に、基本的な単語や表現などをインプットしておき、現地でアウトプットをするように心がけると、より上達が早くなります。

また、その土地の言語を学ぶことで、よりその国を理解しやすくなったり充実した移住生活が送れるようになります。最初は、学んだばかりの言語を片言で話すのは不安で緊張するかもしれません。しかし、特に移民の多い欧米諸国では、その国の母国語が第一言語ではない人たちが多く住んでいて、ネイティブ話者ではない人達にも慣れてくれていることが多いです。

勇気をもって話しかけてみると優しく接してくれる場合が多いので、一歩踏み出してみると案外フレンドリーで不安や緊張もなくなっているはずです。その勇気が言語習得のスピードをさらに加速させます。海外でフリーランスの仕事をしながらその土地の言語も習得して、より充実した生活が送れるはずです。

日本から遠い国が近くなる

日本からは遠かった国が、海外移住をすることで近くなります。例えば、アメリカに海外移住すれば、カナダなどの北米圏や中南米へのアクセスがよくなります。ドイツに海外移住をすれば、ヨーロッパの国が近くなり旅行もしやすくなります。また、EUに加盟している国であれば国内のように気軽に移動することができるのもヨーロッパ移住のメリットです。

海外移住をしていく中で、働くことはもちろん大事ですが、息抜きも大事です。そんなときに日本に住んでいる時には行けなかった国へ行けるのは新鮮で楽しいと思います。フリーランスはPCとネット環境があれば、1つの国にとどまらず働けるので、家はドイツに借りているが、フランスに1週間旅行がてらホテルなどから働くということもできます。

ただし、日本から遠い国や時差が大きい国へ海外移住する際に注意すべき点もあります。例えば、親族の体調が急に悪化した時や不幸があったときに日本に帰りにくいという点に注意が必要です。時差があるかつ直行便がなく、移動距離が長いと大事なタイミングに間に合わないということが出てくるかもしれません。

その点、オーストラリアやアジア諸国は比較的時差も少なく、移動距離も短いです。優先事項をどこに置くかは人によるが、海外居移住すると決めた国の近隣国に訪れてみるのはおすすめです。

友人の輪が広がる

友人の輪が広がる点もメリットの一つです。日本で暮らしていると、日本人で自分と似たような考えを持った人と出会い、友達になることが多いと思います。ただし、海外に出てみると異なる国で育った自分とは違う考えや文化を持った人と出会うことができます。自分と違う価値観を持った人と出会うと、新鮮で学ぶことも多いです。

逆に、海外の色んな文化や考え方を知ることで、日本の良さに気付けることもあるかもしれません。色んな考え方を知ることで、自分が生きていくうえでの選択肢が増えるし、視野も広がる可能性が高いです。出会う場所は、シェアメイトやミートアップ、SNSのグループ/サークルなどに積極的に参加することで、色んなバックグラウンドの人と出会えます。フリーランスの方は、比較的時間の融通が利く場合が多いので、参加できるイベントも多くなると思います。

また、海外に住んでいる日本人と出会う場合も多いです。海外にいると、日本人というだけで親近感を感じやすく友達にやりやすい可能性があります。現地の情報は、その国に長く住んでいる日本人に聞くのが最も効率的に情報収集ができる方法です。

例えば、病院はどこに行けばいいか、おすすめの日本食スーパーや飲食店はどこかなどがあります。アメリカ、カナダ、オーストラリアは、特に色んな国籍の人が暮らしている多国籍な国なので、国籍関係なくフィーリングが合ったり、一緒にいて楽しい人を見つけることで、プライベートも充実してくると思います。

外貨を獲得できる

外貨を獲得できるのも海外移住するメリットです。海外でも日本円で報酬を得ている人は当てはまらないですが、外国の企業と契約して働いているフリーランスの方は外貨を獲得できます。外貨を獲得することで下記のようなメリットがあります。

外貨を獲得するメリット

・日本円以外の通貨を持つことでのリスク分散
・円安が続けば為替差益を受けられる
・日本円より高金利で預けられる


まずは、複数の通貨を保有することで、資産のリスク分散が可能となります。ある国の通貨の価値が暴落した場合に別の国の通貨を持っておくことで、被害を抑えられるということです。

また、2022年から始まった円安が今後も継続する場合、海外の通貨(アメリカドルやオーストラリアドル等)から日本円に両替する際に、為替差益を享受することができます。海外の旅行者が日本に来るとすべてが安く感じるというような状態と同じ状態になります。日本に一時帰国した際に、すべてが安く感じ、少し余裕のある暮らしができるかもしれません。

また、定期預金の金利が日本より高い国では、銀行口座にお金を預けているだけで資産を増やすことができます。例えば、オーストラリアなどは定期預金の金利5%という銀行もあります。日本では、定期預金の金利は5年で0.006%なので16倍程度の金利の差がつく場合もあります。500万円の定期預金を1年間した場合の違いは、下記の通りです。

500万円の定期預金を1年間した場合の金利

・日本(0.006%で計算):503万円⇒金利分3万円
・オーストラリア(5%で計算):525万円⇒金利分25万円

銀行に預けておくだけで日本より22万円も多く資産が増えるというのは、かなり大きな違いですよね。移住する国で外貨を獲得したら、現地銀行の定期預金に預けてみることも検討してみてください。
(参考:日本金融通信社

フリーランスとして海外移住するデメリット5選

フリーランスとして海外移住するデメリット5選は、下記の通りです。

フリーランスとして海外移住するデメリット5選

・税金の支払い等が面倒な場合も
・初期投資がかかる
・生活習慣や言語で苦労する
・永住権へつなげるのは難しい場合も
・日本の家族や友人と物理的な距離が遠くなる

下記で、それぞれ詳しく解説していきます。

税金の支払い等が面倒な場合も

まずは、税金制度や支払いが複雑で面倒な場合があります。どのクライアントの仕事か、どのような仕事か、租税条約を結んでいる国かなど複数の条件によって納税をすべき国が異なります。また、税金の種類が違ったり税金がかからない国もあったりするので、渡航する前に移住する国の税金制度について調べておくのがおすすめです。人によってクライアントや仕事の種類が異なります。

税理士など詳しい人に聞いて、脱税しないように注意しましょう。納税はすべて税理士に任せるという人もいます。自分で納税が難しい場合は、税理士に代理で実施してもらうなどの方法も検討しましょう。1年目だけ税理士に手伝ってもらって、2年目以降は自分で実施するという方法も可能です。日本人または日本語が話せる現地の税理士もいるので、その国で日本語が話せる税理士を見つけるのがおすすめです。

日本で転出届を出している人であれば、社会保険料を日本で支払う必要はないです。ただし、日本で転出届を出していない人は社会保険料を支払わなければならない場合もあります。日本で支払うべき社会保険料をどう支払うかも検討しておきましょう。税金に関して詳しく知りたい方は、下記の記事も併せて読んでみてください。

初期投資がかかる

海外に移住するということで、初期投資がかかります。海外に移住する際の初期費用として、下記の費用が必要です。

海外移住に必要な初期投資項目例

・片道航空券の費用
・ビザ費用(代行費用含む)
・ホテル滞在費用2週間分
・海外保険費用
・食費1か月分
・日用品1か月分
・家賃1か月分

また、人によっては下記の費用が必要になることもあります。

一部の方には必要な費用項目例

・荷物を海外へ送る費用(船便)
・荷物を海外へ送る費用(航空便)
・滞在先アパートのデポジット
・職場までの交通費1か月分
・娯楽費用1か月分

移住するエリアごとに費用が異なります。下記が移住する際にかかる費用をエリア別に算出したものです。

エリア別移住に必要な費用比較

・北米:155万円(+36.5万円)
・東南アジア:35万円(+25万円)
・ヨーロッパ:90万円(+58.2万円)
・オーストラリア:71万円(+34.2万円)

欧米圏は、100万円前後かかる場合が多いです。あくまで目安の費用なので、人によって上記の費用より大きく前後する場合もあるため注意してください。お金の不安が移住後の日々のストレスにならないように、余裕を持った資金を用意して渡航しましょう。海外に移住するにおいて必要な費用を詳しく知りたい方は下記の記事も参考にしてみてください。

生活習慣や言語で苦労する

生活習慣や言語で苦労する場合もあります。日本とは生活スタイルや話す言葉が違うので、移住してすぐは戸惑うこともあるかもしれません。例えば、下記のようなギャップに最初は驚く人もいます。

海外生活におけるギャップ例

・チップを払い忘れてトラブルになった
・公衆トイレ利用にお金が必要だった
・バスが遅れる/バス停に止まってくれない
・通りすがりの人によく話しかけられる

日本での当たり前が当たり前ではないことに気付くシーンが多いと思います。最初は、トラブルが連続すると不安に感じ、ストレスに思うかもしれませんが、自分一人で抱えこまずに周りの人に相談することも大切です。その国でできた友達や、その国に住んでいる日本人に相談してみるのもいいと思います。

たとえば、イベントなどに積極的に参加することで、色んな人と知り合うことができます。その方たちと知り合い、わからないことや不安に思っていることを話してみましょう。既にその国に住んでいる人であれば、同じような経験をしていて、的確なアドバイスをくれるかもしれません。

言語について同じようにストレスを抱えている人もいます。言語は、とにかく話すことで身につくので、飲食店でのスモールトークやイベントなどに参加してみることで話す良い練習ができます。言語は、短期間で急激に話せるようになるものではないので、長期的な実践の場を作るといいでしょう。

海外移住する前からコツコツと学び、オンライン英会話などアウトプットできる機会を作っておくのが非常に大事です。海外転職時に必要な英語力については、下記の記事もチェックしてみてください。

永住権へつなげるのは難しい場合も

フリーランスとして海外に渡航してから、永住権へつなげるのは難しい場合もあります。国や職種、資産額などによって異なります。フリーランスの人は、下記のようなビザを利用して渡航する場合が多いです。

フリーランスとして海外移住する際のビザ例

・ワーホリビザ
・ノマドビザ
・フリーランスビザ

上記のようなビザは、1年~数年と基本的に有効期限が決まっています。基本的には、有効期限が来たら帰国をする必要があるが、国によっては上記のビザから永住ビザに切り替えられることも可能性としてはあります。例えば、オランダのようにフリーランスビザで5年滞在すれば永住権申請できる、という国もあるため要チェックです。

しかし、オランダのように上記のようなビザから永住権につなげられる国の方が少ない、というのも事実です。数千万円~数億円の資産を持っていれば、投資家ビザなどの申請も可能だが、そのような場合を除いては永住権申請は難しいことが多いです。ただし、永住権申請のためには下記のような方法もあります。

永住権申請の方法

・海外転職→永住
・留学でスキルを身に着けて就職→永住
・日本企業の駐在員として海外渡航→永住
・国際結婚
・投資家ビザ

海外移住するまでのロードマップは下記時期にて詳しく紹介しています。

一定期間その国に住んでみて、ずっと住みたいと思った場合は、永住権が取れる方法を検討してみましょう。上記で紹介した方法以外にも永住権が取れる場合があります。

例えば、アメリカではグリーンカードの抽選を実施しており、下記の2つの条件を満たす人であればだれでも申請が可能です。当選確率は低いですが、申請自体は無料でできるのでダメ元で応募してみてもよいかもしれません。

グリーンカード応募条件

・応募対象国で生まれている
・高校卒業している
※2024年現在、日本はも応募対象国の一つです。

私も5年連続でグリーンカード抽選応募していますが、落選し続けています。。。

日本の家族や友人と物理的な距離が遠くなる

日本の家族や友人との距離が離れてしまうこともデメリットの一つです。アジアの国々やオーストラリアであれば、数時間または長くても10時間以内で日本へ帰国することができます。しかし、北米や欧州などは日本から飛行機で10時間以上かかるうえに、直行便がない都市も多いです。

現在は、どこにいてもオンラインでつなげることができるので、以前ほど気にならなくなってはいるかもしれません。ただし、家族や友人に万が一のことがあった場合にすぐに会いに行けないのはデメリットになる可能性があります。

物理的な距離に加えて、欧州や北米では時差が大きいです。日本にいる家族や友人と電話やオンラインでつなぐ時も、時差が大きいとなかなか時間が合わずに連絡とりずらくなることも。時差や物理的距離が気になる方は、なるべく日本から近い国での移住を検討するようにしましょう。

欧米圏に移住をしたいと考えている方は、時差が±2時間以内で物理的距離もそこまで遠くないオーストラリアやニュージーランドも検討に入れてみてはいかがでしょうか。

日本からの直行便があるかどうかも調べておくのがおすすめです。コロナ禍が終わって、直行便が徐々に回復しており、新しく就航する路線も出てきています。直行便で帰国できる方が短時間かつ便利なので、調べておくのがよいでしょう。

フリーランスとして海外移住するのがおすすめの人

フリーランスとして海外移住するのがおすすめの人は、下記の通りです。

フリーランスとして海外移住するのがおすすめな人

・住んでみたい憧れの土地がある人
・既に日本でフリーランスとしてある程度の収入がある人
・世界各地を旅行したい人
・色んな国の文化に触れながら生活したい人
・日常的な英会話ができる人

住んでみたい憧れの土地がある人

まずは、住んでみたい憧れの土地がある人です。街並みが綺麗だったり、自然が豊かだったり自分の住みたい国や都市があるとその感情をモチベーションが海外移住するための行動力につながります。この感情が一つ軸にあることで、海外移住をしている中で辛いことが少し起こっても頑張って壁を乗り越えられます。

日本とは全く異なる生活スタイル、言語の国で生活するということは少なからず自分の心身に負担をかけることになります。できるだけ自分が好きな国や憧れている都市に住んで、そのストレスを軽減させましょう。まだその国や都市に1回も行ったことがない方は、移住する前に旅行などで訪れておくのがおすすめです。

その国の雰囲気や生活スタイルを一度自分の目で確かめておくのは意外と重要です。本格的に移住してから、「思ってたのと違った」、「こんなはずじゃなかった」という事態をなるべく防ぐために、まずはどんな都市なのか現地現物で見ておきましょう。

仕事が休みの日に、旅行に行ってリフレッシュすることもできるので、行きたいスポットをいくつか挙げておくのもおすすめです。そこへ行くために仕事を頑張れたり、心のバランスも保ちやすくなるでしょう。

既に日本でフリーランスとしてある程度の収入がある人

既に日本でフリーランスとしてある程度の収入がある人は、海外移住に向いています。逆に、日本でフリーランスとして収入がないのに、いきなりフリーランスとして海外移住するのは少しハードルが高いです。海外移住した後に、アルバイトなど別の仕事をしながらフリーランスを頑張るという方であれば生活費が確保できます。

ただし、フリーランスで一本でやっていくためには、フリーランスとして既に収入源がないと難しいです。フリーランスはどこにいても仕事はできるので、これまでのクライアントとの仕事を継続しながら働く場所を日本から海外に変えるという方法が一番スムーズです。海外移住する国によって、生活するコストが異なるので事前に調べておきましょう。

海外移住先での生活費<現在のフリーランスの収入の方は、フリーランスとしてすぐに海外移住ができる状態です。海外移住先の生活費>現在のフリーランスの収入の方も、ワーホリビザなど現地でアルバイトをできるビザを取得しておくことで、比較的すぐに海外移住可能でしょう。

また、アルバイトで日本より稼げる国もあります。例えば、オーストラリアでは最低時給が$23.23となっており、東京の最低時給1,113円を大きく上回っています。現地のアルバイトとフリーランスの収入をうまく組み合わせて、収入の最適化をしましょう。

世界各地を旅行したい人

フリーランスで海外移住する場合、日本からは遠かった国が近い国になったりします。例えば、アメリカへ移住するとメキシコやカナダ、南米の国が近くなるので旅行しやすくなります。他にもドイツへ移住した場合には、ヨーロッパの国が近くなります。

また、EU加盟国であれば入国するときに入国審査や税関などを通る必要がなく、同じ国のように移動することが可能です。海外移住する先の近くに行ってみたい国などがあるかどうかチェックしておきましょう。

フリーランスは、どこにいても仕事ができるというのが特徴です。海外移住した国だけでなく、隣国に旅行しながら仕事をするということもできます。日本は島国のため、海外に行くときは飛行機に乗って最低数時間はかけないと行けません。しかし、世界には陸続きになっている国も多く、気軽に別の国へ旅行して、その国でしばらく働いて住んでいる国へ戻るということも可能です。

ただし、旅行したい国が多い場所が日本から遠い場合は注意も必要です。万が一の親族の不幸など日本へ緊急で帰国しないといけない場合に備えて日本への帰国のしやすさとのバランスも検討しておきましょう。

色んな国の文化に触れながら生活したい人

海外移住することで、日本とは異なる文化や生活習慣を体験することが可能です。フリーランスとして移住する場合、海外のクライアントと仕事をして、仕事に対する考え方や日本の習慣との違いを感じることもあるかもしれません。また日常生活においても、スーパーマーケットに行ったり、外食をしに出ることで色々な違いを感じられます。

町の風景や人の雰囲気、食べ物の種類など新しい情報が多く、刺激的な毎日を送ることができます。グローバル化が進んでいる現在、さまざまな国籍や人種の方が集まっている都市も多いです。特に、アメリカやオーストラリアなどは、移民の方や留学生も多いため、その国にいながら別の国の文化や食を体験することもできます。

日本にいるとなかなか難しい異文化への交流もしやすい環境になります。日本の文化や食事に興味を持つ人もいます。日本の主要な文化や食事について、説明できるように移住前に簡単に勉強しておくことがおすすめです。

日常的な英会話ができる人

日常的な英会話ができる人もおすすめです。おすすめというよりは、最低限日常的な英会話ができたほうが移住してからの生活がスムーズに楽しみやすくなります。英語が通じない国では、その国で通じる言語の日常会話を移住前に勉強しておくことがおすすめです。

フリーランスで移住する場合でも、日本のクライアントと継続的に仕事をする場合もあり、移住先の人と一緒に働く機会は少ないかもしれません。ただし、日常生活の中でスーパーに買いものに行ったり少し遠出してみるときに、コミュニケーションが取れないと何かと苦労することも多いです。

言語が理解できないことで、トラブルになるケースもあります。例えば、コミュニケーションが取れなくて下記のようなケースが発生することがあります。

英会話ができず起こりうるトラブル例

・家賃や運賃の交渉ができず、高いお金を支払わされる
・レストランで頼んだものと違うものが来たけど変更できない
・ネットで予約時に支払い済みのホテル費用を現地で再度請求されそうになる

英語が全く理解できないことで、レストランや日常的な買い物で支障が出てしまう可能性があり、ストレスもためやすくなります。ペラペラに話せるまでにならなくても問題ありませんが、日常的な生活に必要なフレーズや単語などを学んでから渡航しましょう。

現在は、Youtubeでも日常英会話に役立つコンテンツが多いです。個人的には、オンライン英会話で毎日英語に触れる習慣をつけることで、外国の方と英語を話すハードルを下げることができると思います。負担にならずに継続できる勉強方法を見つけて、移住前または移住中になるべく会話できるようになっておきましょう。

フリーランスとして海外移住する際のリスク

最後に、フリーランスとして海外移住する際の下記3つのリスクを紹介します。

フリーランスとして海外移住する際のリスク

・生活環境の変化がストレスに変わるリスク
・出費が多くて生活費に困るリスク
・緊急事態にすぐに帰国できないリスク

生活環境の変化がストレスに変わるリスク

まずは、生活環境の変化がストレスに変わるリスクです。海外移住をすると、住む家、街の雰囲気、話す言語など周りの環境が大きく変化し、誰しもストレスに感じます。特に、日本での生活が長い人が海外に移住するとストレスを感じる場面も多くなります。

日本での当たりまえは通用しないこともあるので、現地の生活を知り、適用するように努めてみましょう。また、変化や多少のトラブルやハプニングが起こることは当たり前だと感じ、環境の変化を楽しむことができるようになるとストレスにはなりにくいです。

私は個人的に一番最悪の事態を事前に想定しておくことがおすすめです。最悪の事態を想定しておくことで、多少のトラブルが起こっても「これくらいのトラブルだったら大丈夫!」と思うことができるからです。海外移住をすると、理不尽なトラブルなどにイライラしてしまうこともあるかもしれません。ただ、後になれば笑い話になることも多いです。

最初の数か月は大変かもしれませんが、ここが一番大変な時期と思いながら突き進みましょう。ただし、我慢ばかりして体や心が壊れてしまうのはよくないです。無理だと感じたら帰国するという選択肢も頭の片隅に置いておきましょう。海外に行ったばっかりで帰国することは恥ずかしいことではないです。自分の体と心の健康を最優先に考えて行動していきましょう。

出費が多くて生活費に困るリスク

出費が多くて生活費に困るリスクもあります。海外移住をする際、ある程度の初期費用はかかってきます。エリアごとの海外移住における初期費用は下記記事も参考にしてみてください。

特に、近年の物価高に加えて円安の影響で、日本円から両替するとより負担額としては大きくなります。海外で通帳の貯金残高がだんだん減っていくのを見ていると、それがストレスになってしまうこともあります。海外で無一文にならないためにも、まずは経済的に余裕を持った状態で海外移住するのがおすすめです。

その他には、日本で生活している間に、海外の通貨に両替しておくのもおすすめです。円高が進んだ状態のときに、外国の通貨に両替しておくことで、多少の為替リスクを回避することが可能です。例えば、2024年3月時点で1ドル=約150円ですが、1ドル=140円になるタイミングで移住先の通貨に両替しておくことで多少お得に外国通貨に両替できます。

海外では、定期預金の金利が日本より高い国も多いです。定期預金の金利が5%以上の国もあるので、定期預金などの制度を有効活用することもおすすめです。日本の銀行から海外の銀行へ送金する際にも、通常は送金手数料がかかります。

その場合、Wiseを利用することで手数料も抑えることが可能です。Wiseは、為替手数料や送金手数料を大きく抑えて送金ができるので、ムダな出費をすることを避けられます。Wiseに関しては、下記記事にて詳しく解説しています。

緊急事態にすぐに帰国できないリスク

緊急事態にすぐに帰国できないのも海外移住するリスクの一つです。日本国内であれば、新幹線などで数時間で帰省できることが多いです。しかし、東アジアなどの隣国を除くと10時間前後または10時間以上帰国までにかかる国も多いです。

また、直行便がない都市ではどこかの都市を経由する必要があるので、帰国するのに1日以上かかってしまう場合もあります。しかし、緊急で日本に帰国しないといけない場面は実際にはそこまで多くないです。ただし、親族の体調が急変したり、不幸が起こった場合はすぐに帰国しないといけないかもしれません。

大事な場面ですぐに帰国できないと、一生後悔することになるかもしれません。移住する国を選ぶ際に、日本と物理的にどのくらいの距離があり、直行便があるかどうかも一つの基準として持っておきましょう。

また、物理的な距離と合わせて時差も基準の一つとして持っておくことがおすすめです。例えば、アメリカは日本との時差が14~17時間と大きく、昼と夜が逆転しています。緊急性のある連絡をタイムリーに気づきにくくなるので、頭の片隅に時差の違いも入れておきましょう。

ただし、日本からの距離や時差だけを気にして都市選びをすると選択肢が狭くなってしまいます。都市選びの優先順位をしっかりと決めて、さまざまな基準のバランスを見ながら慎重に決めましょう。ちなみに海外移住におすすめの国は下記記事にて解説しています。

まとめ:フリーランス海外移住の良い/悪い面を知り、入念な下準備を!

ここまで、フリーランスとして海外移住するメリット/デメリットや向いている人、伴うリスクなどについて解説してきました。

フリーランスとして海外移住する際のメリット5選は、下記の通りです。

  • 自分の好きな土地での生活を体験できる
  • その土地の言語を学べる
  • 日本から遠い国が近くなる
  • 友人の輪が広がる
  • 外貨を獲得できる

デメリット5選は、下記の通りです。

  • 税金の支払い等が面倒な場合も
  • 初期投資がかかる
  • 生活習慣や言語で苦労する
  • 永住権へつなげるのは難しい場合も
  • 日本の家族や友人と物理的な距離が遠くなる

フリーランスとして海外移住するのに向いている人は、下記の通りです。

  • 住んでみたい憧れの土地がある人
  • 既に日本でフリーランスとしてある程度の収入がある人
  • 世界各地を旅行したい人
  • 色んな国の文化に触れながら生活したい人
  • 日常的な英会話ができる人

フリーランスとして海外移住する場合のリスクは、下記の通りです。

  • 生活環境の変化がストレスに変わるリスク
  • 出費が多くて生活費に困るリスク
  • 緊急事態にすぐに帰国できないリスク

海外移住に関して不明な点がありましたら、こちらから気軽にお問合せください。

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