どんな仕事なら未経験でも海外転職可能なの?
何の資格も持ってないけど必要なスキルはあるの?
海外転職にチャレンジしてみたいと思っていても、語学力や専門的なスキルに自信がなくて諦めてる人も多いと思います。日本で何を学んでどんな仕事を経験してきたかによって、今後どう海外転職に向けて動いていくかも変わってきます。
そこで本記事では、海外移転職に必要なスキル7選と、未経験でも就職可能な職種7選について紹介していきます。
本記事では下記がわかります。
- 未経験でも海外転職可能か
- 海外転職に必要なスキル
- 未経験でも就職しやすい職種
未経験またはスキルなしでも海外転職可能か?
海外転職を目指すにおいて、はじめに気になるのが未経験でも海外転職できるかだと思います。これまで海外に住んだことがない人やグローバルな環境で働いたことがない人でも海外転職に挑戦できるのか、および海外で仕事をするためにはどんなスキルがあるといいのかなど説明していきます。
未経験、スキルなしでも海外転職は可能
結論、未経験でスキルがなくても海外転職は可能です。しかし海外は、スキルを持っている人が需要が高く、より評価される社会です。なぜなら、基本的に海外には新卒採用という概念自体がないからです。
新卒で入社させて自社で一から育てた上で適正に合った部署で活躍させようという方針ではなく、必要なポストに必要な人材を随時募集していく方針なので、日本の中途採用のように任される仕事がある程度決まっています。○○ができる人・□□のスキルを持っている人材が欲しいのです。
全く社会人経験がなくても不可能ではないですが、未経験での就職活動は現地の人でも大変苦労している現状です。海外転職成功確率を上げるため、日本である程度の社会人経験を積んでから海外転職することをおすすめします。
未経験には2種類
一概に未経験と言っても、2種類のパターンがあります。
①働いた経験がない
②働いた経験はあるが、業界が未経験
①は、学校を卒業したばかりなど日本でも社会人経験のない人を指します。学校で何を専攻していたかにもよりますが、海外でいきなり就職するのは難しい傾向があります。上記で説明したように、まずは日本で何かしらの実務経験を2~3年積んでから海外転職に挑戦することをおすすめします。
②の場合は、社会人として一定の業務経験とビジネスマナーがあるため、より幅広い分野で活躍が見込めます。
言語が話せるかはポイント
仕事自体は未経験でも、その国の言葉が話せるか話せないかで転職難易度は大きく異なります。日本でもそうですが、海外においては特に仕事におけるコミュニケーションは重要だと考えられています。現地の言葉が話せる場合は、未経験でもある程度求人はあります。言葉が話せない場合は、語学学校に通って言語を学んでから就職した方がいいでしょう。
もしくは日本語が使われている企業に就職するのもひとつの選択肢です。日本人ユーザー向けのコールセンターや日本食料理店の接客、ツアーガイドなど日本人相手の仕事であれば語学力はそれほど求められません。
海外転職にあると有利なスキル・要素
未経験でも海外転職可能とは言っても、即戦力を求められる海外では特定のスキルがあると有利です。
海外転職時にあると有利なスキル・要素は下記の7選です。
- 語学力
- 海外で働きたいという意思/モチベーション
- 専門性/実務経験
- コミュニケーション能力
- 自分をアピールする能力
- 海外で住んでいくという覚悟
- 学歴と専攻
下記でそれぞれ詳しく解説していきます。
語学力
かなり有利になるのが、語学力です。もちろん、海外で働く=日本語以外の言語を使って仕事をする可能性があるということです。仕事をする以上、同僚や上司/顧客と話さないと仕事が成り立ちません。よって、その国の言語が最低限話せることはとても有利です。全く自信がない場合は、まず現地の語学学校で言語から学ぶのも一つの方法です。
また語学力の重要性は、就職先が日系企業か海外企業かによっても変わってきます。日系企業であれば日本から出向で来ている駐在員も上司や同僚にいるので、サポートをしてもらえる上に通訳などがいる場合もあります。海外の現地企業の場合は日本人の割合も少ないため高い語学力が求められます。
海外で働く以上は、日本語オンリーでの仕事は不可能なため事前勉強をしていきましょう。
海外で働きたいという意思/モチベーション
海外で働きたいという意思やモチベーションは、語学力の次に重要な要素です。強い意志があれば、少しくらい難しい挑戦だったとしても粘り強く行動できますし、目標を達成することができます。
実際に私がオーストラリアの旅行会社で働いていた時は、もちろん孤独を感じることもありました。でも、海外に行きたいと決めたのは自分だし何より絶対に海外で働きたいという熱量がありました。
周りはオーストラリア人ばかりで、最初は語学の面で苦労しましたが、その熱量があったので続けられたし乗り越えることができたと思います。
意思が弱いと海外転職後につらいことがあった時に、すぐに帰国してしまう人が多いです。自分がどの程度海外転職したいのか、大変なことがあっても乗り越えられるくらいの熱量があるか、海外転職を決める前に確認するといいでしょう。
専門性/実務経験
海外では、日本よりも転職すること自体が当たり前です。日本では終身雇用が深く根付いており、短期間で転職を繰り返すと評価を下げることが多いですが、海外ではスキルや専門性をつけては、1~2年でステップアップ転職を繰り返します。転職が当たり前の社会なので、スキルや専門性があれば当然転職の幅も広がります。
日本で働いていた職種で海外転職したい場合は、海外転職のハードルはぐっと下がってきます。2~3年以上の職務経験は海外でも評価の対象となるため、2~3年以上の実務経験を日本で積んでから海外転職するのがおすすめです。
コミュニケーション能力
海外転職に限らず日本でも同様ですが、コミュニケーション能力はビジネスパーソンとして必須のスキルです。転職時の面接では、コミュニケーションが取れる人なのかが見られ、一緒に働きたい人だと思わせられるかが重要です。
転職直後は、同僚に仕事のやり方を聞く機会も多いです。わからいことを聞けないまま仕事が進まないのは問題ですし、自分が一番つらい思いをします。これには語学力の自信があるかないかも関わってきますが、コミュニケーション能力が高い人は、語学力がなくても積極的に質問もできるし会話をしにいきます。それでこそ、さらに語学力も伸ばすことができます。
コミュニケーション能力はすぐに身につくものではないが、日ごろから意識しておくことが重要です。
自分をアピールする能力
海外転職時の面接では、自分をアピールすることが重要です。自分を雇ったら、企業側にどんなメリットがあるかを具体的に示していきます。
日本では、謙虚さや協調性などを重んじる国のためアピールをしすぎると悪目立ちすることがあります。そのため日本人はアピールが控え目になりがちだが、海外ではわかりやすく自分をアピールすることで転職成功確率が上がります。
ただし、もちろん人間なので傲慢だと一緒に働きたくないと思われます。謙虚な姿勢は崩さずに、アピールするところはアピールするというメリハリが大事です。
海外で住んでいくという覚悟
海外転職をすると当然、住む場所も海外になります。日本とは文化や慣習も違うため、最初は戸惑う可能性も高いです。最初は住む環境に慣れずに体調を崩す可能性もあります。
海外で住む覚悟を持っていないと、想定外のことが発生した際に心が折れてしまうことがあります。食事の面でストレスを抱えることもあるので、転職先で日本食が売っているスーパーや日本食レストランを見つけておきましょう。
海外で働くという意思とともに、海外でこれから住んでいくという覚悟も持っておきましょう。
学歴と専攻(もしあれば)
日本ほど学歴社会ではないですが、学歴を聞かれるケースも多いです。最終学歴がどうかというよりは、学生時代に主に何を学んだか、を聞かれます。大学や大学院で学んだ学問に近い職種で、日本でも働いていて海外でもその職種につきたい場合は大幅に転職確率は上がります。
逆に大卒や院卒でも学生時代学んでいた学問と職種に大きな乖離がある際は、面接時になぜ乖離があるのか聞かれる可能性もあります。違うからといって採用されないということはないが、学生時代の学問と職種が一致している場合の方が転職確率は上がります。
未経験でも海外転職しやすい職種7選
次に、未経験でも海外転職しやすい職種7選を紹介します。
- 外食レストラン
- 旅行会社
- ホテル
- オーペア
- 日本語学校
- 留学エージェント
- 日系企業
外食レストラン
外食レストランは、未経験の方でも一番働きやすい職種です。日本で就労経験がない、英語に不安がある方でも外食レストランであれば働ける可能性があります。
外食レストランの中でも日系のレストランであれば、より就職ハードルは下がります。同僚も日本人であることが多く、高い英語力はあまり必要ないです。
専門的なスキルがいるシェフなどは、就労ビザのスポンサーを出してくれる場合もあります。
旅行会社
旅行会社も比較的就職しやすい職種です。海外に進出している日系の旅行会社の支店では日本人を募集していることもあります。窓口営業やツアーガイドの求人が多く、日常会話レベルなど一定の英語力は必要です。
日本で旅行関係の仕事をしていなかったとしても、採用されている例は複数件あります。コミュニケーション能力はあるけど、業界未経験の方にはおすすめの職種です。
ホテル
ホテル関係の仕事には複数の職種がある。中でも清掃員は、ホテル関連の職種の中で一番就職難易度の低い職業です。清掃員であればコミュニケーションも最低限で問題ないです。語学力、コミュニケーション能力が不安な方はホテルの清掃員がおすすめです。
ホテルのフロントスタッフへの就職も比較的難易度が低いです。ただし、お客さんと頻繁に会話をするので語学力やコミュニケーション能力は必須です。
オーペア
オーペアは日本でいう家政婦+子守りのような仕事のことで、日常生活での家事や子供の世話などを住み込みでします。オーペアビザを出している国もあるほど、需要が高い職業です。
保育の実務経験がいる国もあるが、ほとんどの国では職歴は問われません。日本で保育士をやっていた、もしくは子供が好きな人だったり、料理や洗濯などの家事が苦手ではない人はオーペアがおすすめです。
日本語学校
海外の日本語学校も日本人の求人が出ていることがあります。日本語教師は資格が必要な場合もあるが、日本語学校のアシスタントや事務スタッフは資格など必要ありません。
頻繁に空くポジションではないので、頻繁に求人サイトをチェックしておくことが必要です。もしくは、日本語学校のWEBサイトなどから空きがあるか問いあわせてみることも有効です。高いレベルの語学力が必要なわけではないので、英語力に不安がある人にはおすすめです。
留学エージェント
留学エージェントもおすすめの就職先の一つです。日系の留学エージェントが海外の各都市に存在していますが、現地の留学エージェントは少人数の支店が多いため、ポジションが空くのを待つ必要があります。
また、少数精鋭で支店を運営している関係でスタッフ一人当たりの責任範疇が広く業務も多岐にわたります。ホームステイの手配や顧客との調整に語学力も必要となります。
業界は未経験だが、語学はある程度話せる人にとっては有力な就職先候補となりえます。
日系企業(業界・職種による)
業界や職種によっては、日系企業も候補になります。日本人が多く在籍している企業とそうでない企業があるので、事前にリサーチすることをおすすめします。
製造業や商社などは海外の人が多く在籍しているのである程度の語学力が必要です。サービス業や販売系の会社は日本人が多いこともあるので、日本人が多い会社で働くことで語学力の不安が軽減されます。
まとめ:未経験でも転職は可能!スキルがあればより幅が広がる!
ここまで、海外転職に必要なスキル7選と、未経験でも就職可能な職種7選について解説してきました。
海外転職にあると有利なスキルは下記の通りです。
- 語学力
- 海外で働きたいという意思/モチベーション
- 専門性/実務経験
- コミュニケーション能力
- 自分をアピールする能力
- 海外で住んでいくという覚悟
- 学歴と専攻
未経験でも就職可能な職種は下記の通りです。
- 外食レストラン
- 旅行会社
- ホテル
- オーペア
- 日本語学校
- 留学エージェント
- 日系企業
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