海外留学した後に現地で就職したいけど、どんな方法があるの?
留学って高そう…学費の相場も全然わからない…
日本で経歴がない人や語学力に自信がない方は、まず現地の学校で勉強してから就職したいという方もいると思います。留学方法も様々なため、どういった職業に就きたいかや予算、最終ゴールによってどんな留学をするか決めるといいです。
本記事では、留学→現地就職にはどんなパターンがあるのか、それぞれどんなメリット・デメリットがあるのかをまとめました。
本記事では、下記がわかります。
- 留学→現地就職の方法
- 各学校のメリット、デメリット
- どんな人におすすめか
海外留学をした後に現地で就職することは可能?
国によるが、留学した後に現地就職可能な国が多い
現地就職する前に留学する理由は、大きく2つあります。
・語学力を伸ばしたい
・働きたい職種について学びたい
多くの国では、働き口が見つかりやすい職種とそうでない職種があります。働きたい職種がまだ決まっていない方は、その国で働きやすい職種(その国で労働力が不足している職種)に関する勉強をしてから現地就職するのがおすすめです。
語学力と合わせて専門性も学びたい人は、語学学校に行った後に専門学校や大学に行くことも可能です。海外留学→現地就職で海外移住するパターンは、選択肢が比較的多いので自分に合った方法を検討しましょう。
留学後に移住するには学校選びが重要!
各国では、永住権を取りやすい職種と取りにくい職種が存在します。例えば、オーストラリアではMTSSLというオーストラリアで労働力が不足している職業リストというものが存在します。MTSSLに記載のある職種の方が永住権につなげやすいです。そのため、学校でもMTSSLに記載の職種に関する学問を学ぶことがおすすめです。
すでに日本で職歴がある人は、各国の職業リストに自分が働いていた職種が掲載されているか確認しましょう。ある場合は、その職種で直接海外転職をするか海外の学校で関連学問を学び、現地での就職や永住権の取得につなげましょう。
現地の学校に通う場合は、どの学位が必要かも職種ごとに違うことがあります。Associate(準学士号)、Bachelor(学士号)、Master(修士号)など、どのレベルの学位が必要かも考えて学校選びをしましょう。
日本で就職後20代や30代で留学→現地就職につなげる人も多いです。
海外留学→現地就職のパターン4選
留学した学校の種類によって現地就職の難易度が異なってくる場合があります。例えば、現地の大学院を卒業した人と専門学校を卒業した人では、働ける職種やビザの取得難易度が異なります。本記事では、留学後に現地就職する場合どのような種類があるか解説します。
各国の現地就職情報については、別記事で解説してますので下記をご覧ください。
- 語学学校→現地就職
- 専門学校→現地就職
- 大学→現地就職
- 大学院→現地就職
- (番外編:学生ビザ保有時の就職先で就職)
語学学校→現地就職
まずは、語学学校→現地就職につなげるというパターンについて解説します。語学力に自信がなく、現地就職の前にまずは語学力を付けたい人は語学学校から通いましょう。語学学校を卒業後にすぐ現地就職は難しい場合が多いです。
語学学校→専門学校/大学→現地就職→のように語学学校卒業後に専門学校や大学に行くと現地就職の可能性が上がります。また、インターンシップが可能な語学学校があるので、インターンシップで就労経験を積むこともできます。語学学校は大学や大学院と比較して入学条件が易しい場合が多いです。
・語学力をつけてから就職活動ができる
・語学学校や大学/専門学校に行けるので友達ができやすい
・語学学校の入学条件は易しい場合が多い
・語学学校の後に大学/専門学校に行くことが多く、時間がかかってしまう
・費用がかかる
・語学力に自信のない人
・インターンシップの経験を積みたい人
・色んな学校を経験したい人
専門学校→現地就職
英語がある程度できる方で、専門分野を短期間で学んでから現地就職したい方は専門学校→現地就職がおすすめです。日本で働いている職種と似ている職種やすでに知識が多少ある分野を学びたい場合は専門学校がおすすめです。
専門学校は1年~3年の場合が多く、大学と比較すると短期間で知識を付けて卒業できる点がメリットです。また、座学での授業に加えて実践形式での授業も多く、実際の職場に近い形で経験を積めるのも専門学校の特徴です。ただし、国や職種によっては専門学校ではなく、現地の大学卒業がビザ発給条件になっている場合もあるので注意が必要です。
・費用が大学などに比べると安価
・期間が大学に比べると短い
・実践形式でその学問を学べるので、職場ですぐに生かせる
・入学条件が大学より易しい
・語学力がない場合は入学できない
・国や職種によっては専門学校卒ではビザがおりない場合もある
・語学学校より田舎に立地していることが多い
・実践経験を積んでから就職したい人
・なるべく安価に専門知識をつけて就職したい人
・学びたい学問がすでに決まっている人
大学→現地就職
現地の大学に入学してから現地就職する方法です。大学への入学条件は、語学学校や専門学校より難しい場合が多いです。語学学校や大学の準備コースを受講してから、大学入学できる学校もあるので、授業についてけるか不安な方は準備コースから始めるといいでしょう。
大学→現地就職の一番のメリットは、語学学校や専門学校卒と比較してビザを取得できる可能性が高いことです。大学卒業以上をビザ取得条件としている職種や国も多いです。欧米の国では、大学で学んだ学問と職種が関係している必要があることが多いです。大学の学部は、将来就きたい仕事に関係のある学部を選びましょう。
・ビザを取得できる可能性が比較的高い
・就職できる可能性が比較的高い
・各国から来た留学生や文化に触れ合える
・その国の文化を理解してから就職できる
・語学学校や専門学校より学費が高い
・専門学校より期間が長い
・実践的ではなく座学が中心の学部もある
・希望職種に直接関わる学問がない可能性あり
・ある程度語学力があって専門知識を学びたい
・3~4年学校に通うことに抵抗のない人
・ビザ取得や就職の可能性をより高めたい人
・希望職種のビザ取得条件が大学卒業以上の人
大学院→現地就職
現地の大学院に入学してから現地就職する方法です。大学院は教育機関の中でも、入学条件が最も難しいです。語学力、専門知識の両方必要となるので、大学院に入学する場合は事前準備も必要です。日本や現地の大学を卒業後に、関連学部の大学院に行くパターンが多いです。
大学院は専門性が高いため、大学院→現地就職は就職の可能性も一番高いです。より現地就職の可能性とビザ取得の可能性を高めたい人は大学院→現地就職がおすすめです。
・ビザ取得可能性が非常に高い
・就職可能性が非常に高い
・2年で修士号を取れる場合が多い
・働いてからも役立つより高度な知識を得られる
・専門学校などと比較すると学費が高い
・講義の内容が高度でついていけない人もいる
・課題や研究で忙しくアルバイトや仕事の時間が取れないこともある
・より高度な学問を学んでから現地就職したい人
・就職可能性やビザ取得可能性をなるべく上げてから就職した人
・すでに関連学問の学士号を取得している人
・現地の大学で学びたい学問がある人
番外編:学生ビザ保有時の就職先で就職
世界には、学生ビザを保有している人でも働ける国が数か国あります。例えば、下記のような国で学生ビザ保有中に働くことができます。
- オーストラリア(2週で48時間以内可能)
- アメリカ(学校内のみ可能)
- カナダ(学校内またはCo-opで可能)
- イギリス(週20時間以内可能)
- マルタ(週20時間以内可能)
- ドバイ(パートタイムの就労は可能)
- アイルランド(週20時間以内可能)
- ニュージーランド(週20時間以内可能)
学生ビザでは、パートタイムまたは週20時間程度の就労が可能な国が多いです。フルタイムが週40時間に対して、週20時間はその半分となりますので、そこから就労ビザにつなげるのは難しい場合が多いです。ただし、実際に学生ビザで働いていた就職先がスポンサーになってくれて、学校卒業後に就労ビザを発行してくれたというケースもあります。
可能性としては低いので番外編としておりますが、実際にこのパターンで就労ビザを取得している人もいるので学生ビザ保有中の就職先選びも慎重に検討してみましょう。もしかしたらその就職先が就労ビザを発行してくれるかもしれません。
結局どのパターンが自分に合ってる?
ここまで、留学→現地就職の4パターンを紹介してきましたが自分に合った方法がどれかわからない人もいるのではないでしょうか。下記のチャートで、どのパターンが自分に合っているかを確認してみましょう。
また、留学エージェントに相談して決めることもできるので、迷った方は留学エージェントに相談することもおすすめです。留学エージェントに相談する際は、移民コンサルタントが在籍している留学エージェントに相談するのが最もいいでしょう。海外転職に必要なスキルについては、下記の記事で解説しています。
海外留学→現地就職に関するよくある質問
- 語学学校ってどれくらいの費用がかかる?
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:各国の語学学校の費用目安は下記となります(※日本円の換算は2023年10月21日現在)
・オーストラリア→月12~20万円(月1200~1600豪ドル)
・マレーシア→月5~8万円(月2500~3000リンギット)
・ドイツ→月10~16万円(月600~1000ユーロ)
・アメリカ→月11~30万円(月900~2700米ドル) - 留学→現地就職4パターンのうちどのパターンで移住を目指す人が多い?
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国によるが、大学や専門学校に行って就労を目指す人が多い印象です。
ただし、語学力に不安のある方はまずは語学学校に行き語学力を伸ばすことが必要です。
逆に大学院に行ける能力の方は、大学院から直接現地就職につなげるのがいいです。 - 各方法に年齢制限はある?
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学校は入学のための年齢制限がないことがほとんどです。
ただし、学校を卒業した後の卒業生ビザや就労ビザには年齢制限の可能性があります。
例えばオーストラリアの卒業生ビザは、50歳未満という制限があります。
まとめ:自分の目的に合った留学先を選ぼう!
ここまで、海外留学から現地就職する方法を解説してきました。
海外留学→現地就職する方法は下記4つです。
- 語学学校→現地就職
- 専門学校→現地就職
- 大学→現地就職
- 大学院→現地就職
海外転職に関して不明な点がありましたら、こちらから気軽にお問合せください。
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