海外留学中にアルバイトってできるの?
何かと出費が多いからアルバイトできないときつい…
海外に語学留学に行く場合、学生ビザで行く方がほとんどだと思いますが、語学学校の学費や滞在費、食費など何かと出費が多いですよね。日本では、学生時代にアルバイトをしていた方も多いと思いますが、海外でも現地でアルバイトができたら経済的にかなり助かりますよね。
本記事では、学生ビザで働ける国や働ける時間、最低時給など下記にて紹介していきます。
- 学生ビザで働ける国と就労条件
- 学生ビザで働ける時間と最低時給
- 学生ビザで働くメリット、デメリット
学生ビザで働くことは可能?
答えは、国によって異なります。ただし、留学に人気の国の多くは学生ビザ保有者にアルバイトを許可しています。留学中は、学費や生活費など何をするにもお金がかかります。日本の大学生のように、学校に通いながらアルバイトができればと思っている人も多いと思います。
最低賃金が日本よりも高い国もあり、多少でも生活費の足しにできれば助かる人も多いです。本記事にて、学生ビザでアルバイトが可能な国について詳しく解説していきます。ちなみに、学生ビザ以外のビザについては、下記のような国が多いです。
・ワーホリビザ:就労可能
・観光ビザ:就労不可
学生ビザで働ける国と就労条件
留学人気の高い国で就労できる国を紹介します。下記のような国では、学生ビザ保有期間中にアルバイトすることができます。フィリピンやタイなどは、学生ビザではアルバイトできないので注意が必要です。国によって就労できる条件が異なるので参考にしてください。※最低時給の為替レートは、2024/1/5時点
- オーストラリア
- カナダ
- アメリカ
- イギリス
- ニュージーランド
- アイルランド
- マルタ
- ドバイ(UAE:アラブ首長国連邦)
- ドイツ
- マレーシア
オーストラリア
オーストラリアは、学生ビザでアルバイトができる国の中でも就労条件のハードルが低い国のひとつです。そのため、オーストラリアでは学生でもアルバイトをしている人が多い特徴があります。オーストラリアに留学中の学生ビザ保有者は、特に就労条件なく働くことが可能です。ただし、学校のコースが始まる前の就労はできないため、ご注意下さい。
オーストラリアは、最低時給が高く設定されているので、働くと生活が楽になることが多いです。例えば、2024年1月現在のシドニーの最低時給は23.23ドル(約2,200円)で東京の1,113円と比較しても2倍程度の時給となっています。
就労時間は、学期中(2週で48時間まで)と学期外(フルタイムOK)で異なるので、学期中は就労時間を抑えて学校に集中して学期外にまとめて稼ぐこともあります(※研究修士や博士号のコースに通う人は学期中に関わらず就労上限なし)。また、オーストラリアでは土曜日は時給が1.2倍、日曜日は1.5倍、祝日は2倍となるのも特徴です。
就労条件 | キャンパス内外関わらずアルバイト先は自由に決められる タックスファイルナンバー(納税者番号)の取得が必要 学期中と休暇中で就業時間の上限が異なる 大学院生は、学期中に関わらずフルタイム就労可能 |
就労時間上限 | 2週間で48時間以内(休暇中はフルタイム就労可能) |
最低時給 | 約23.23オーストラリアドル(約2,100円) |
注意点 | 学期スタート前の就労は不可 規定労働時間を超えるとビザがキャンセルされてしまう可能性も |
特に、最大都市シドニーでのアルバイト事情に関しては下記記事も参考にしてみてください。
カナダ
カナダでも学生ビザで就労することは可能です。ただし、オーストラリアより就労条件は厳しいです。学生ビザ所有者は、学校のキャンパス内であれば就労が許可されています。キャンパス外で就労する際は、下記の条件を満たす必要があります。
・カナダ政府認定の学校に通っている
・フルタイムで6か月以上就学している
・SINナンバーを保持している
・カナダの銀行口座を保持している
語学学校への留学の場合、カナダ政府認定の学校に当てはまらないので就労はできません。キャンパス外での就労は、学期中は週20時間で学期外が週40時間までというルールがあります。留学地先として人気のあるバンクーバーの最低賃金は、$16.75(約1,900円)と東京の1,113円より高いです。
就労条件 | 基本的にキャンパス内のみ就労可能 ※下記対象者はキャンパス外での就労も可能 ・政府認定の学校へフルタイムで6か月以上通学している ・中東、高等レベルの教育機関にて ・SINナンバー(社会保険番号)を保持している |
就労時間上限 | 週20時間以内(休暇中はフルタイム就労可能) |
最低時給 | 約17カナダドル(約1,800円) |
注意点 | キャンパス外の就労には条件あり コーププログラム(就労体験付き学生ビザ)を利用することも可能 |
さらに、カナダでのアルバイト事情に関して詳しく説明している下記記事も参考にしてみてください。
アメリカ
アメリカも学生ビザで就労は可能です。ただし、学生ビザで就労するにはいくつかの条件があります。学校のキャンパス内であれば、学期中は週20時間、学期外はフルタイムで働けます。経済的に困窮して就学が難しくなった場合などにはキャンパス外での就労も認められる場合があります。
キャンパス内の求人には下記のような職種があります。
・大学内のカフェ店員
・大学内の売店の店員
・図書館のアシスタントスタッフ
・教授のアシスタント
・学生寮の管理人
など
ただし、キャンパス内の求人は応募数も多いためすぐにポジションが埋まってしまい倍率が高いです。大学の求人サイトを定期的にチェックしておく必要があります。アメリカ連邦政府は、最低時給を$7.25(約1,100円)としているが、実際には州によって最低賃金が大幅に異なります。
就労条件 | 基本的にはキャンパス内での就労のみ可能 ※経済的に困窮している対象者は特別にキャンパス外でも就労可能 (事前に移民局(USCIS)の許可が必要) |
就労時間上限 | 週20時間以内(休暇中はフルタイムでの就労が可能) |
最低時給 | 7~20ドル(約1,000~2,800円) |
注意点 | 学内のアルバイトは非常に競争率が高い 就労規定時間を超えると罰則あり |
さらに、アメリカでのアルバイト事情に関して詳しく説明している下記記事も参考にしてみてください。
イギリス
イギリスでも学生ビザ保有者は就労可能です。ただし、Standard Visitor Visa(いわゆる観光ビザ、日本国籍の方は6か月以内の短期語学留学であればこのビザは不要)やShort Term Student Visa(語学学校で6~11か月間の英語コースを受講するためのビザ)を持っている学生は就労不可で、Tier4という専門学校や大学に必要なビザを保有している人のみ就労可能です。
就労時間は大学生/大学院生は学期中に週20時間、学期外で週40時間までと決まっています。専門学生は週10時間までとなっています。語学学校への留学の場合は、就労が許可されていないのがイギリスの学生ビザアルバイトの特徴です。ロンドンの最低賃金は、13.15ポンド(約2,500円)と東京の1,113円よりも高いです。
就労条件 | 長期学生ビザ(Tier 4)保持者は就労可能(短期学生ビザは不可) ※語学留学の場合は就労条件が若干異なってくるので事前に確認が必要 就業できる業種に制限あり |
就労時間上限 | 週20時間以内(休暇中はフルタイムでの就労が可能) |
最低時給 | 18~20歳-7.49ポンド(約1,400円) 21~22歳-10.18ポンド(約1,900円) 23歳以上-10.42ポンド(約1,950円) |
注意点 | 年齢によって最低時給が異なる |
ニュージーランド
ニュージーランドも学生ビザ保持者で条件を満たした場合に就労可能です。学生ビザで下記の条件を満たした人が週20時間までのアルバイトが許可されています。
※語学学校に通う場合※
・14週以上のフルタイムコースを受講している
・学校がNZQAカテゴリー2掲載校である場合は、別途IELTSのスコア5.0以上
通学する学校がNZQA(New Zealand Qualifications Authorityの訳で、ニュージーランド政府系の教育機関教科組織)のカテゴリー1に掲載される語学学校であれば問題ないですが、カテゴリー2の学校の場合はIELTSを受験して、Overall5.0以上を取得できれば、週20時間の就労が可能となります。最低時給は$22.7(約2,100円)で、ニュージーランドも東京の1,113円を大きく上回っています。
就労条件 | NZQAカテゴリー1に認定されている学校で 14週以上かつフルタイムのコースを受講している ※カテゴリー2の学校の場合は、IELTS Overallで5.0以上のスコアが必要 短期留学ビザでは就労不可 就業できる業種に制限あり |
就労時間上限 | 週20時間以内(博士・修士課程は上限なし) |
最低時給 | 22.7ニュージーランドドル(約2,100円) |
注意点 | 学校がNZQAカテゴリー1に認定されているか要確認 NZQA 認定校検索 |
アイルランド
アイルランドも一定の条件を満たした学生ビザ保有者の就労が認められています。アイルランドで学生ビザ保有者が就労するための条件は下記の通りです。
・政府教育科学省公認の語学学校で週15時間以上のコースを25週以上受講している
・コース終了時にケンブリッジやIELTSなどの英語試験を受験する
・滞在期間をカバーする保険に加入している
・外国人登録手続きが完了している
コース受講期間は週20時間まで、ホリデー期間は週40時間までの就労が認められています。専門学生や大学生もフルタイムの学位取得コースに登録されていることで、就労が可能となります。移民局で外国人登録が完了した方は、パスポートにスタンプ(就労許可する印)が押されます。アイルランドの最低時給は、2024/1/1から12.7ユーロ(約2,000円)で東京の1,113円より高いです。
就労条件 | アイルランド政府教育科学省公認の語学学校(ACELS校)にて、 午前または午後(夜間コースは不可)に週15時間以上の受講を受ける フルタイムコースで25週間以上登録していること コース終了時にTIE、ケンブリッジ英検、またはIELTSを受験すること(TOEFLやTOEICは不可) ホリデー期間を含め、滞在期間全てをカバーする医療保険に加入していること |
就労時間上限 | 週20時間まで(5月~8月と12月15日~1月15日までは週40時間まで) |
最低時給 | 12.7ユーロ(約2,000円) |
注意点 | アイルランド法務省は2005年に、語学留学生のアルバイトを全面禁止し、 アルバイトが出来るのは大学留学生のみと発表した過去あり。 ビザや就労、永住権関係の法律は頻繁に変わる可能性があるため情報の更新には注意が必要。 |
マルタ
マルタも学生ビザでの就労が可能です。マルタに学生ビザで留学する場合の就労条件は下記のとおりです。
・マルタに入国してから12週間が経過している
・週15時間以上のコースを受講している
上記の条件を満たした方は、アルバイト先を見つけて就労許可申請をすることで、就労が可能となります。また、就労許可申請には€230(約37,000円)かかります。申請してから受理されるまでに2か月以上かかる場合もありますので、注意が必要です。
申請時にアルバイト先が決まっている必要があるため、他の国と比較すると就労のハードルが少し高いのが特徴です。就労時間としては、週に20時間以下であれば可能です。マルタの最低時給は€5.34(約870円)程度となり、東京の1,113円より安く週20時間までしか働けませんので、がっつり稼ぐことは難しい相場感です。
就労条件 | 3か月以上の留学でかつ週15時間以上学校に通っている |
就労時間上限 | 週20時間まで |
最低時給 | 5.34ユーロ(約870円) |
注意点 | 学生ビザとは別に、労働許可の申請が必要 ※労働許可申請条件※ 申請時にアルバイト先が決まっていなければならない 申請から取得までに2か月ほどかかる 申請料230ユーロがかかる |
ドバイ(UAE)
ドバイに学生ビザで留学する方は、パートタイムでアルバイトをすることができます。ただし、学生ビザでフルタイムの就労は許可されていないので、注意しましょう。学生ビザ保有者は、週20時間までのアルバイトが許可されています。
ドバイでは、語学学校に通う生徒の約25%がアルバイトをしていると言われています。ただし、ドバイには周辺諸国から出稼ぎに来ている労働者も多く、働くには高い英語力が求められます。仕事を探すのが大変な割にとても稼げるわけではないので、経験として仕事をするという感覚であればいいかもしれません。
ドバイには法律で定められた最低時給はありませんが、15~30AED(約600~1,200円程度)となります。ドバイは税金がかかりませんので、働いた分はすべて自分の手取りとなります。東京の1,113円と同等かそれ以下になる場合が多いです。
就労条件 | 3か月以上の留学でかつ週15時間以上学校に通っている |
就労時間上限 | 週20時間まで(フルタイム不可) |
最低時給 | 15~30AED(約600~1,200円程度) |
注意点 | 高い英語力が求められる 観光客が多く寛容でありながらもイスラム教国家のため文化理解が必要 (認可外の飲酒禁止、肌に露出は避ける、豚肉は食べない、ラマダン期間)など |
ドイツ
ドイツは、学生ビザを持つ人の就労が認められています。ただし、語学学校に通う留学生は自治体の許可を得ないと就労が認められません。その許可を取るハードルがかなり高いため、語学学校へ通う留学生は就労できない場合が多いです。大学生や大学院生は、フルタイムなら年間120日未満、半日であれば240日未満の範囲内で、合計して年間960時間以内の就労が認められています。
最低賃金は€12(約1,900円)ということで、東京の1,113円より高い時給が設定されています。また、ドイツには「€520の壁」というものがあり、月€520(約85,000円)までの収入であれば納税の対象となりません。€520以上の稼ぎがある場合に、社会保障費を支払う必要があります。ただし、留学生は海外保険などに加入しているかと思いますので、どちらにしても大きくは変わらないかと思います。
就労条件 | 語学学校に通う留学生は自治体の許可がないと就労不可 (納税義務が発生しない語学学生は基本許可は下りない) |
就労時間上限 | 大学生や大学院生は フルタイムなら年間120日未満、半日であれば240日未満の範囲内で、合計して年間960時間以内 |
最低時給 | 12ユーロ(約1,900円) |
注意点 | 語学学校に通う場合は、ほぼアルバイトは不可能。 大学生であればアルバイト可能になります。 |
マレーシア
マレーシアも学生ビザでアルバイトが可能です。ただし、実際にマレーシア留学中でアルバイトをしている学生はその他の国と比較すると少ないです。理由としては、マレーシアでアルバイトをしても時給がかなり低いという1つ目の理由です。RM7.21(約225円程度)が最低賃金となり、東京の1,113円と比較しても1/4以下の給料となります。
また、就労する条件が厳しいのが2つ目の理由です。7日以上の休みがある期間に限り、指定された場所でのみ週20時間以内で就労可能というものです。7日以上の休みということは、ホリデー期間でかつ指定された場所(レストランやコンビニなど)で求人を見つけられた場合のみ働けるということです。ただし、週20時間働いても4,500円程度の稼ぎにしかなりません。お金を稼ぐというよりは、社会経験や語学習得のための良い機会だと思ってアルバイトをするなら良いかもしれません。
就労条件 | ホリデー期間、かつ指定された場所での就労のみ可能 ※就労可能な場所※ ① レストラン ② ペトロールキオスク(ガソリンスタンドに併設されているコンビニのような店舗) ③ ミニマーケット ④ ホテル 入国管理局に就労申請が必要 |
就労時間上限 | 学期外のみ週20時間以内 |
最低時給 | 7.21リンギット(約225円) |
注意点 | 最低時給が安いため稼げない。 アルバイトをするための制限が多い(期間、時間、場所、仕事内容など) |
学生ビザで働ける時間は?
各国の就労可能時間を下記表にまとめました。学期中と学期外で就労可能時間が異なる場合もあるので注意してください。
国名 | 学生ビザの就労可能時間 |
オーストラリア | ~48時間/2週間(学期外はフルタイム可) |
カナダ | ~20時間/週(学期外はフルタイム可) |
アメリカ | ~20時間/週(学期外はフルタイム可) |
イギリス | ~20時間/週(学期外はフルタイム可) |
ニュージーランド | ~20時間/週(対象者はIELTS5.0以上が必要) |
アイルランド | ~20時間/週(学期外は週40時間まで可) |
マルタ | ~20時間/週(就労許可申請が必要) |
ドバイ | ~20時間/週(フルタイム不可) |
ドイツ | フルタイムであれば120日/年 半日であれば240日/年 合計して960時間/年 以内 |
マレーシア | ~20時間/週(学期外のみ、その他職種など条件あり) |
アルバイトでどれくらい稼げる?
各国における最低賃金で、学期内外で制限時間MAXで1か月就労した場合に稼げる費用を下記で紹介します。
※為替レートは、2024/3/16時点の為替レートを適用
国名 | 1か月で稼げる収入(学期内,学期外) |
オーストラリア | 最低時給:約23.23オーストラリアドル(約2,100円) 学期内:約2230オーストラリアドル(約22万円) 学期外:約3530オーストラリアドル(約35万円) |
カナダ | 最低時給:約17カナダドル(約1,800円) 学期内:約1340カナダドル(約14万円) 学期外:約2680カナダドル(約29万円) |
アメリカ | 最低時給:約7.25ドル(約1,100円) 学期内:約580ドル(約9万円) 学期外:約1,160ドル(約17万円) |
イギリス | 最低時給:約13.15ポンド(約2,500円) 学期内:約1052ポンド(約19万円)※大学/大学院生 学期外:約2100ポンド(約38万円)※大学/大学院生 |
ニュージーランド | 最低時給:約22.7ニュージーランドドル(約2,100円) 1か月:約1,800ニュージーランドドル(約17万円) |
アイルランド | 最低時給:約12.7ユーロ(約2,000円) 学期内:約1,000ユーロ(約16万円) 学期外:約2,000ユーロ(約32万円) |
マルタ | 最低時給:約5.34ユーロ(約870円) 1か月:約430ユーロ(約7万円) |
ドバイ | 最低時給:約15エミラティディルハム(約600円) 1か月:約1200エミラティディルハム(約5万円) |
ドイツ | 最低時給:約12ユーロ(約1,900円) パートタイム:約960ユーロ(約15万円) フルタイム:約1,900ユーロ(約30万円) |
マレーシア | 最低時給:約7.21リンギット(約225円) 1か月:約580リンギット(約2万円) |
オーストラリア
オーストラリアは、学期中であれば2週間で48時間、学期外であれば週40時間の就労が可能です。
最低賃金:$23.23で1か月働いた場合に稼げる費用は下記の通りです。
学期内に1か月96時間働いた場合
$2230.08(219,909円)
($23.23×24時間×4週)
学期外に1か月週40時間働いた場合
$3,530.96(348,219円)
($23.23×38時間×4週)
※オーストラリアのフルタイムは38時間/週
土日や祝日、夜遅くに働いた場合は時給のベースが上がるため、上記より多くの費用を稼ぐことができます。
カナダ
カナダも、学期中であれば週20時間、学期外であれば週40時間の就労が可能です。
最低賃金:$16.75で1か月働いた場合に稼げる費用は下記の通りです。
学期内に1か月週20時間働いた場合
$1,340(149,004円)
($16.75×20時間×4週)
学期外に1か月週40時間働いた場合
$2,680(298,009円)
($16.75×40時間×4週)
カナダも祝日の時給は1.5倍となるので、決められた時間内で効率的に稼ぎたい方は、祝日に働きましょう。
アメリカ
アメリカも、キャンパス内の仕事であれば学期中は週20時間で学期外はフルタイムで働くことができます。
アメリカ連邦政府が設定している最低賃金:$7.25で1か月働いた場合に稼げる費用は下記の通りです。
学期内に1か月週20時間働いた場合
$580(84,069円)
($7.25×20時間×4週)
学期外に1か月週40時間働いた場合
$1,160(168,138円)
($7.25×40時間×4週)
イギリス
イギリスは、専門学生は週10時間で大学生や大学院生は週40時間働くことができます。
ロンドンの最低賃金:13.15ポンドで1か月働いた場合の費用は下記の通りです。
専門学生が1か月週10時間働いた場合
£526(96,650円)
(£13.15×20時間×4週)
大学生/大学院生が学期内に1か月週20時間働いた場合
£1,052(193,300円)
(£13.15×20時間×4週)
大学生/大学院生が学期外に1か月週40時間働いた場合
£2,104(386,608円)
(£13.15×40時間×4週)
ニュージーランド
ニュージーランドは、条件を満たした人が週20時間以内の就労が可能です。
最低賃金:$22.7で1か月働いた場合の費用は下記の通りです。
1か月週20時間働いた場合
$1,816(163,975円)
($22.7×20時間×4週)
アイルランド
アイルランドは、学期内は週20時間以内、ホリデー期間は週40時間以内就労可能です。
最低賃金:€12.7で1か月働いた場合の費用は下記の通りです。
学期内に1か月週20時間働いた場合
€1,016(161,079円)
(€12.7×20時間×4週)
学期外に1か月週40時間働いた場合
€2,032(322,158円)
(€12.7×40時間×4週)
マルタ
マルタは、条件を満たした学生のみ週20時間以内で就労可能です。
最低賃金:約€5.34で1か月働いた場合の費用は下記の通りです。
1か月週20時間働いた場合
€427.2(67,729円)
(€5.34×20時間×4週)
ドバイ(UAE)
ドバイは、学生ビザ保有者に週20時間までの就労が認められています。
学生ビザでアルバイトをする場合の平均時給15AEDで1か月働いた場合の費用は下記の通りです。
1か月週20時間働いた場合
1,200AED(47,340円)
(15AED×20時間×4週)
ドイツ
ドイツでは、学生ビザ保有者がフルタイムで年間120未満、半日で年間240日未満の就労が認められています。
最低賃金:12€で1か月働いた場合の費用は下記の通りです。
半日(4時間)で平日20日間働いた場合
€960(152,206円)
(€12×4時間×20日)
フルタイム(8時間)で平日20日間働いた場合
€1,920(304,412円)
(€12×8時間×20週)
マレーシア
マレーシアは、学生ビザ保有者が条件付きで就労可能です。
マレーシアの最低賃金:RM7.21で1か月働いた場合の費用は下記の通りです。
1か月週20時間働いた場合
RM576.8(18,042円)
(RM7.21×20時間×4週)
学生ビザで働くメリット3選
学生ビザで働くメリットは下記の通りです。
・英語の上達が早くなる
・働くことで学費の足しになる
・学校以外のコミュニティができる
英語の上達が早くなる
学校で英語を学んでからアルバイト先で海外の人と働くことで英語の上達速度が早くなります。学校では、文法や単語などインプットをたくさんして、学んだことをバイト先で話すことによって効率的にアウトプットができます。学校では教えてくれないリアルな英語(または現地の言語)を学ぶ絶好の機会なので、英語力向上にも有効活用できるでしょう。
また、レストランやバーなどで働くと現地のお客さんと話す機会も必然的に増えます。最初は現地のお客さんと話すのも苦労するかもしれませんが、なんとか理解しようとするので直接英語力の向上に大きくつながります。
最初からローカルの職場で働くのが不安な場合は、まずは日本食レストランで日本人が複数人いる環境で働いてみましょう。日本食レストランで慣れてきたら、ローカルのレストランで働くことによってある程度自信を持った状態で働くことができます。
時には失敗して恥ずかしい思いもすると思います。しかしその失敗によって、もう二度と同じ過ちを犯さないという思いにさせられます。学校に行きながら働くことで、お金を稼ぎながら英語力も向上できるので、学生ビザでのバイトは一石二鳥です。
働くことで費用の足しになる
働くことで通っている学校や生活費の足しになります。特に欧米圏では学費や生活費が高いので、バイトをして稼ぐだけでもかなり生活が楽になります。週20時間までと決められている国もあるが、可能なら時間上限まで働くのがおすすめです。
また、オーストラリアやカナダのように土日や祝日に働くことで時給が上がる国もあります。週の就労可能時間が決められている国がほとんどなので、より高額を稼ぎたい方は土日や祝日に働くことをおすすめします。
学期と学期の間のホリデー期間には、就労上限が撤廃される国も多いです。アメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリアのような国はホリデー期間は、就労可能時間の上限がアップするので、ホリデー期間にまとめて稼ぐことも可能です。学校が忙しい人は、学期中は一切仕事をせずに学期外にまとめて働くという人もいます。
せっかくの留学で、お金がなくて友達と遊びに行けなかったり近郊の都市へ旅行できなかったりすると、寂しいですし色々な経験ができず後悔するかもしれません。学生ビザでバイトができる国へ留学する方は、なるべく働いてお金を稼ぎましょう。
学校以外のコミュニティができる
留学する場合、最初に仲良くなるのは同じ学校に通っている留学生だと思います。また、一緒にシェアハウスをする同居人と仲良くなるケースも多いです。そこにプラスして、現地でバイトをすることでバイトのコミュニティもできることになります。多くの仲間ができることで、留学中の不安や悩みを共有できる仲間も増えるかもしれません。
また、忙しい時間を一緒に乗り切ったバイト仲間は単純な友達よりも親密な関係を築ける可能性もあります。語学学校で現地で生まれ育った人と出会うのは難しいが、アルバイト先だったら出会える可能性も出てきます。現地の人と知り合いになることで、その国の文化やおすすめの観光スポットなどいろんな情報を教えてもらえます。
また、バイト先では違う学校に通っている留学生がいる場合も多いです。別の学校はどうなっているのかを知れたり、頑張っている姿を見て自分の刺激にもなります。
学生ビザで働くデメリット3選
学生ビザで働くデメリットは下記の通りです。
・就労条件の厳しい国がある
・働ける時間が制限される
・単純に忙しい
就労条件の厳しい国がある
学生ビザで就労するのに、就労条件が難しい国もあります。例えば、マルタのように就労申請の許可が簡単にはおりない国がなどです。国によって就労条件や就労可能時間が決まっています。
学生ビザで働けるかどうかは、その国にいる人に聞いてみるのが一番良いです。XやInstagram、YoutubeなどのSNSでその国に住んでいる人を見つけて、就職の難易度を聞いてみるのも良いでしょう。難しい場合は、留学エージェントの担当者などに一度聞いてみましょう。
通っているコースの種類や語学力によって、就労の可否が決まる国もあります。国によって就労条件が異なるので、自分の留学先は学生ビザで就労が問題なく可能なのか確認しておきましょう。
働ける時間が制限される
学生ビザでアルバイトをする場合、ほとんどの国で就労時間の上限が決められています。ワーホリビザが就労時間の上限がないのに対して、学生ビザでのアルバイトは就労時間が決められているのでがっつり稼ぎたい人にとっては物足りなく感じるかもしれません。
学期中は週20時間まで就労可能な国が多いです。週20時間は、平日4時間×5日ですでに週20時間なので、より稼ぎたい人は就労時間の上限がアップするホリデー期間や土日、祝日に働くことで収入を増やしましょう。あくまで留学生の本分は学業なので、学生ビザで留学する方はアルバイトの優先度は下げざるを得ません。
より多くの時間を就労に充てたい方は、学生ビザではなくワーホリビザで留学に行くのがおすすめです。ワーホリビザでも、学校へ通える国もあるので、学校に行きながら長時間就労することも可能です。どの程度働きたいのかが明確に決まっている人は、その就労時間から適切なビザを選択しましょう。
単純に忙しい
学校に通いながら、バイトをする必要があるので単純に忙しくなります。専門学校や大学などは平日の夕方まで授業があるため、授業後にバイトすることになります。バイトを夜までして、次の日も朝から学校というハードなスケジュールになることもあります。
また、学校から課題が出る場合があったり、試験期間には勉強に充てる時間を多くとる必要があります。ただし、日本の大学生や専門学生などもこのような生活をしているので不可能ではないですし、むしろ学業とバイトに忙しい方が充実した留学生活を送れるかもしれません。
試験期間中に少しバイトのシフトを抑えて、ホリデー期間にがっつり稼ぐことも可能です。学校とバイトのバランスをどうすればよいか、生活に慣れてくるとちょうどいい配分がわかってきます。無理して体調を崩したら元も子もないので、できる範囲でバランスを考えながら就労しましょう。
まとめ:学業と両立して効率よく稼ごう!
ここまで、学生ビザで働ける国を紹介してきました。
学生ビザで働ける国は下記の通りです。
- オーストラリア
- カナダ
- アメリカ
- イギリス
- ニュージーランド
- アイルランド
- マルタ
- ドバイ(UAE:アラブ首長国連邦)
- ドイツ
- マレーシア
学生ビザで働くメリットは、下記の通りです。
- 英語の上達が早くなる
- 働くことで学費の足しになる
- 学校以外のコミュニティができる
学生ビザで働くデメリットは、下記の通りです。
- 就労条件の厳しい国がある
- 働ける時間が制限される
- 単純に忙しい
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